「URLを変えるな」は根拠薄弱
URIにindex.htmlを付けている/付けていないの混在がどの程度SEO/SEMに影響があるというのか。
ケンコーコムという健康食品やグッズの物販サイトがある。そのURLは http://www.kenko.com/である。サイト内をしばらくウロウロしてみよう。 そしてトップページに戻ろうとおもむろに左上のロゴマークをクリックすると、http://www.kenko.com/ではなくてhttp://www.kenko.com/index.htmlという、違うURLに誘導されることに気がつくだろう。
これってユーザに不利益があるのだろうか? どちらでも同じページが現れるなら問題ないと思うのだが...。もちろんSEO/SEMはユーザのためというより検索エンジンのためだから、ユーザはあまり関係がない。
何故ダメかの根拠は、以下の例なんだろう。
例をあげてみよう。(*1)(*2)
Google で "http://panasonic.jp/" を検索(890件)
Google で "http://panasonic.jp/index.html" を検索(77件)
おそらく、http://panasonic.jp/ が Panasonic ブランドの代表 URL として設計されているのだろう。しかし、Web 上を探してみれば、http://panasonic.jp/index.html でリンクや言及をしているところが少なからず存在する。
(略)
注2: Google では、被リンクを調べる link: ではこの両者を区別しないように工夫されているので、単なるテキストとしての出現を比べた。Google に関しては今記事で示したような index.html の有無によるぶれが問題にならないような処理がされている可能性はある。
しかし、ここでの検索結果の違いは、あくまで文字列として検索した場合の話だ。ユーザが検索しページを探すのにURIで検索する人などいない。検索するのは中の人くらいなものだろう。
検索エンジンの内部でindex.html の有無によるぶれが問題にならないような処理がされている可能性はある。
となっているならば、ページランクも両者を同一のものとして扱っているだろう。
よって、SEO/SEM的にindex.htmlが付いている/付いていないの混在が良くないという根拠にはならないと思う。実際にはあるのかもしれないが、苦しい感が否めない。あるとすれば、URIに不統一感があるという程度のものではないだろうか。