TAM研修1日目

TAM
"Tivoli Access Manager"の略。ネットワーク(主にWeb)の認証(Authentication)やアクセス権限(Authorization)を管理するシステム管理におけるセキュリティ製品。

ってことで、Tivoli Access Manager for e-business システム管理の一日目。

セキュリティ製品なんだけど...

何だかなぁと言った印象。

  • 通信におけるセキュリティはSSL頼み*1
  • 認証はLDAP頼み*2
  • TAM製品にはWebにおける認証・アクセス権限の付与のみ。他の事やりたかったら別製品も組み合わせてね。
  • 要するに実際に管理するのはアクセス権限のみ。

LDAP

OpenLDAPを多少弄ったので理解が早かった。

  • 製品を買うとITDS(IBM Tivoli Directory Server)というディレクトリサーバが付いてくる
    • 起動デーモンの実行ファイル名がibmslapdということからOpenLDAPの拡張っぽい雰囲気*3
    • LDAPで使うDBはDB2*4
  • ユーザ、グループ管理にはinetOrgPersonというLDAP標準のオブジェクトクラスを使うので他のディレクトリサーバも使用可能。
    • ただし、実際に使うにはIBM独自のクラスも使用するので既存のサーバに導入するには手修正が欲しい(ツールは用意されていない)
      • 新規導入推奨

WebSEAL

Webにおける認証・権限付与をするフロントエンドサーバ。他のプロトコルの認証・権限は? というと他の製品も買ってねってことらしい。素晴らしい商売根性だw

┌──┐1    ┌────┐ 4 ┌───┐
│user│←──→│WebSEAL │←┬→│Httpd
└──┘ └────┘ │ └───┘
        2↑ 3↑  │ ┌───┐
         ↓  ↓  └→│Httpd
      ┌──┐┌───┐  └───┘
      │LDAP││許可DB│
      └──┘└───┘
こんな感じを想定しているみたい。他にもバリエーションはあるがデフォルトではこんな感じ。

  1. ユーザがHTTPでアクセスし、認証。
  2. 認証を行い、通れば3へ
  3. ユーザ権限照会をし、通れば4
  4. userの代わりにWebSEALがHTTPアクセスし、結果をuserへ

一種のProxyみたいな感じやね。

今日はこんな感じで終了。実技として製品のインストールを行うもテキストに書かれている通り進むだけの面白くない内容。しかも大半がインストール待ち時間で退屈だった。まぁ一日目だからこんなもんかなぁ。

*1:SSLにしないとパスワードも平文で流す。

*2:CやJAVAによる開発で他も可能だが、きっとサポート対象外

*3:IHS(IBM Httpd Server)もApacheの拡張っぽいからきっとそうだろうと妄想してみる

*4:やはりIBM製品で固めてくるかw