根拠Neeeeee

僕は今データセンターに勤めている。といってもハードの保守はあまりやっていなくてDB管理者として働いている。
んで、とある作業で一時表領域の再作成という作業をテスト環境にて行った。

数日後、お客さんから某バッチ処理に時間がかかるようになったという報告とともに、一時表領域の再作成による影響でないことが証明されない限り、本番環境での作業を中止にするという通告を受けた。

悪魔の証明キタ────────

僕らはアプリケーションの保守をしているわけではないので基本的にお客さんのデータに関してはノータッチである。つまり、その某バッチ処理がどのような処理をしているかまったく知らない。

一時表領域というのはRDBMSが一時的に使う領域であり、ソート処理や表の結合を行えばまず間違いなく使われる。
パフォーマンスデータから見ると、たしかにデータファイルのIO(つまりOSのIO処理)に時間がかかっているのは読み取れた。
再作成したことで、最初のEXTENT割り当てに時間がかかったのでは? という疑いはサポートに問い合わせた結果否定され、代わりにOSやハードウェア周りを疑ってくれという回答であった。

数百と流れるSQLを一つ一つ検証すれば何かしら出てくるかもしれないが、短い期限でそれをやるのはほぼ不可能だし、まぁそんなこんなで有益な証拠を出すことはできず、結果、本番作業は中止された。

そしてお客さんから出された資料。

  1. 日時のバッチ処理時間グラフ

のみ。

いやいや、ちょっと待て。こっちには物凄い証明をしろというのに、そっちが出すのはそれだけかよ。
しかも、相関関係はまぁあるが、因果関係を示せてないよ。根拠になってないよ根拠に。

グラフひとつが可愛さ余って憎らしさ百倍である。こんな資料なら「経営判断により何だか怖いので中止」とか言ってくれた方がまだましだった。