Array.isArray

Firefoxでしか確認してないけど、Array.isArrayメソッドの優位性を知ったのでメモ。

<iframe id="testFrame" src="about:blank">

var iframe = document.getElementById("testFrame");
var doc = iframe.contentDocument;
var s = doc.createElement("script");
s.textContent = "var hogehoge = [0,1,2,3,4,5,6]";
doc.body.appendChild(s);

var array = iframe.contentWindow.hogehoge;

まあ、重要なのは別ドキュメント内で作られたArrayインスタンスがあること。ここでは、変数arrayが別ドキュメント内のArrayインスタンス。

これが、Arrayインスタンスであることを確認するために

array instanceof Array

などとするとfalseが返る

理由は後で説明。

替わりにArray.isArrayメソッドを使うと良い感じ。

Array.isArray(array) // true

どういうこと？

仕様を確認してみましょう。

instanceof 演算子

• 11.8.6 The instanceof operator
  • 最終的に内部メソッド[[HasInstance]]を呼んでいる。
• 15.3.5.3 [[HasInstance]]
  • まぁ要するにプロトタイプを比較して一致なら true を返す仕組み

変数arrayは別ドキュメントのArray.prototypeを参照しており、現ドキュメントのArray.prototypeとは別オブジェクトであったから、先ほどのは false を返したというわけ。

array instanceof iframe.contentWindow.Array

きちんとiframe内のArrayで比較してあげれば、trueが返る。
はい、面倒ですね。

Array.isArray メソッド

• 15.4.3.2 Array.isArray ( arg )
  • 内部プロパティ[[Class]] が "Array" であるかどうかを判定

こちらは、プロトタイプが一致するかなどという比較はせずに文字列比較(?)なのでOKであった、というわけ。
ただ、プロトタイプ汚染がされていたとき、むやみにメソッドを使うと怪しい動きをするリスクはあるかも。