Web標準まわりと民主主義

チャーチルの「民主主義は最悪だ。これまで施行されてきた全ての政治制度を除いて。」ってあるじゃないですか。

Web標準まわりってそれっぽいよねって思った。

Web標準を仕様として、その体現の実装としてWebブラウザがあるわけだけど、それぞれの党がこれほどまでにシェア争いをしているのは珍しいと思う。逆に、仕様と実装は1対1で対応していたり、1党独裁的なものはたくさんあるでしょう。Flash なんかは実装が1つだし、JavaなんかはOracle Javaが大多数で一党独裁みたいなものだったりと。

1対1対応や一党独裁的なもので、うまく行っているもの(生き残っているもの)は「優しい終身の独裁者」なんて呼ばれるようなリーダーや一企業が引っ張っていたりして、専制君主的だ。専制君主な政治体制はうまく運んでいるときは最高のパフォーマンスを発揮する。その代わり、ダメなときはとことんダメで使用者からすると逃げ道がなく困った状況になる。(銀河英雄伝説的な感じ)

対して民主主義は、意思決定が遅かったりとか、最高のパフォーマンスを発揮するわけじゃないけど、最悪の状況にもならない。


Webはやはり全世界の全ての人が使えるべきだし、Web標準はそれを目指していると思う。そのためには、1ベンダーによる1実装ではリスクが高過ぎる。複数のベンダーが群雄割拠健全に争うのが正しい姿だと思う。

思うけど、提出された仕様と実装の差異、実装と実装の差異が世界に悲しみを撒き散らしている現状は残念以外の何物でもなく、まったくもって「Web標準は最悪だ」

でも、それ以外に道はないよね

などと、まとまりなくモニョモニョ考えたりしてた。

Web開発をしている皆さん、頑張ってください。